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【ネタバレあり】『チリンの鈴』の結末は?絵本との違いは?

【ネタバレあり】『チリンの鈴』の結末は?絵本との違いは?
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2025年6月24日深夜24時〜Eテレで放送されるアニメ『チリンの鈴』

この作品は、アンパンマンの生みの親・やなせたかしさんが手がけた絵本が原作
朝ドラ「あんぱん」で作品がオマージュされたことで、SNSでも話題になっています。

「子ども向け」と思って見始めたのに、深く心を動かされる――
そんな声が多く上がる『チリンの鈴』。

ここでは、ネタバレを含めて『チリンの鈴』の結末と原作である絵本との違いをまとめました。

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『チリンの鈴』とは

『チリンの鈴』は、アンパンマンの生みの親・やなせたかしさん原作の絵本を元に1987年に劇場公開されたサンリオ制作のアニメ。

1983年4月8日には、『Ringing Bell』というタイトルでアメリカでも公開されています。

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なお、原作絵本は、「すず」がひらがなでの表記になっています。

絵本とアニメではストーリーが若干異なるのですが、子ヒツジ「チリン」と狼「ウォー」の物語です。

かわいらしいタイトルと表紙からは想像できない考えさせられるストーリーで、SNSには「トラウマ作品」という声が上がるほど重い作品。

「トラウマ」とはかなり強い表現ですが、一体どんなストーリーなのでしょうか。
アニメ版の『チリンの鈴』のストーリーを見ていきましょ。

※以下ネタバレを含みます

【ネタバレあり】『チリンの鈴』の結末

主人公は、お母さんヒツジと一緒に牧場でのんびり暮らす子ヒツジ

小ヒツジには谷底に落ちてしまってもすぐに分かる様に金色の鈴を首に付けられ、その音色から「チリン」と名付けられました。

好奇心旺盛で少し臆病なチリンは、お母さんに守られながら、平和な毎日を送っていました。

ところがある日、突然やってきたオオカミのウォーによって、その世界が一変します。

※ここからネタバレを含みます

オオカミ・ウォーが牧場へ

秋のある嵐の晩、オオカミのウォーが牧場をおそいます。

逃げ遅れたチリンをお腹の下に入れて庇ったため、母親はなくなります。

絶望と怒りに震えたチリンは、復讐のために自らウォーのもとへ行き、とびかかるも全く歯が立ちません。

ウォーには敵わないと悟ったチリンは、強くなりたいと弟子入りを志願。

「オオカミになる方法を教えてくれ」と言いますが、ウォーは聞く耳を持ちません。

1人で強くなってやると、チリンはウォーのもとを離れ、「ぼくはオオカミだぞ」とバッファローを威嚇するも鼻で笑われ、後ろ脚で蹴飛ばされてしまいます。

スカンクの屁にやられ、モグラにからかわれますが、チリンは諦めません。

ヘビに狙われた鳥の巣を救おうとするも、ヘビに飛びついたときに巣を落としてたまごを割ってしまい、「ぼくがこんなにちいさな小鳥の赤ちゃんを…どうして、どうして」と苦悩します。

そんなチリンにウォーは「誰かが生きるために誰かが死ぬ。それが野生の掟。」、「なぜオオカミになりたいんだ」と問います。

チリンは「牧場の小さな小屋の中でコソコソ生きていくのは嫌だ」と泣きながら答えます。

「泣くがいい。その悔しさがやがてお前の牙になる」と諭し、チリンに「オオカミの生き方を教えてやる」と言いました。

「ぼくはオオカミよりも強くなって、お前をやつけてやる」と宣言し、チリンはウォーの弟子になりました。

それから優しかった子ヒツジは、「強さ」を求める道へと進みます。

身も心もオオカミに

ウォーは厳しい修行を課し、チリンを「強い獣」へと育てていきます。

勝つためには手段を選ばないのがオオカミの生き方

厳しい修行に耐え続けること3年。
チリンは立派な角を持つ、凄まじい獣になりました。

母の仇を討つことをだけを考えてきたチリンでしたが、ウォーに対する親愛の情が芽生えていることを自覚。
自分を教え導いたウォーを父と慕うようになりました。

こうしてチリンとウォーは周りから知らぬ者はいない凶暴なならず者として恐れられることに。

ヒツジの心が残っていたチリン

ある夜、ウォーはチリンに生まれ故郷の牧場への襲撃を提案します。

チリンは動揺することもなくその提案を快諾し、一足先に牧場まで駆け降りると番犬を瞬く間に蹴散らし羊小屋に向かっていきました。

そして中に入り、怯えているヒツジ達に襲い掛かろうとした時、母親とはぐれ逃げ遅れて泣く1匹の子ヒツジが――。

すぐに母羊が子ヒツジのもとに駆け寄り、自らにお腹の下に子ヒツジを庇います。

その光景は、まるでウォーに襲われたときの母親と自分のようで、チリンは激しく動揺
「ぼくにはできない」と小屋の外へ逃げ出します。

手本を見せようと、小屋へ向かうウォー。チリンはそれを食い止めようと立ち向かいます。

かつての復讐心を思い出したチリンはウォーの前に立ちはだかると、「ぼくはヒツジだ、お母さんの仇だ」と叫びながらウォーに突進していきます。

ウォーは避ける事無くチリンの角に胸を突かれ、「こうなるのが一匹オオカミの運命」、「自分を倒したのがお前でよかった、おれはよろこんでいる」と伝え、息絶えます。

復讐が生んだもの

先ほどの子ヒツジが、チリンに寄って行きますが、すぐに母ヒツジに連れ戻されます。

ヒツジたちを救ったにも関わらず、彼らはチリンを拒絶。

チリンの首には昔と同じ金色の鈴が付いていましたが、角が生え、やせこけ、変わり果てた風貌は、まるで不気味な怪物。
かつて一緒に暮らしていた仲間だとは到底信じてもらえなかったのです。

ウォーと共に暮らしていた岩山に戻ったチリンは、独りぼっちの一匹狼となってしまったことを痛感します。

父親同然だったウォーをかたき討ちしたことへの深い後悔と絶望
そして、オオカミになり切れなかった自分に対する落胆に苛まれながらウォーの名を叫び続けます。

それから時は過ぎ、今でも激しい吹雪の夜には、風に混じって微かに鈴の音が聞こえてきます。

けれどあの日以来、チリンの姿を見たものは誰一人いません。

チリンの鈴、絵本との違いは?

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バッファローやモグラにかわかられる話や、鳥の巣の話や映画のオリジナルシーンですが、チリンがウォーに対して復讐を果たすという基本のストーリーは同じです。

アニメ版の『チリンの鈴』と絵本版の『チリンのすず』の大きな違いは、

 復讐の心情の描き方

チリンが、ウォーに対する親愛の情を自覚するタイミングが違います。
個人的な意見になりますが、アニメより絵本の方がより「復讐の虚しさ」を感じ、「善悪とはなにか?」と複雑な気持ちになります。

物語終盤の羊小屋へ向かうシーンから、アニメと絵本では描き方が異なりますので、見比べてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ネタバレを含めて『チリンの鈴』の結末と原作である絵本との違いを紹介しました。
Eテレで深夜に放送される『チリンの鈴』は、ただの懐かしのアニメ放送ではありません。

「正義とはなにか」
「善悪とはなにか」
そんなことを考えされられる、一度見たら忘れられない名作。

朝ドラで知った方も、そうでない方も、ぜひこの機会にご覧くださいね。

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